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日生劇場オペラ アリベルト・ライマン《リア》日本初演

2013年 10月15日付

photo © Schott Promotion - Gaby Gerster

東京の日生劇場で11月8日から、現代ドイツを代表する作曲家アリベルト・ライマンの出世作オペラ《リア》の日本初演が行われます。今年開場50周年を迎えた日生劇場が、昨年の《メデア》日本初演に続いて贈る記念特別公演です。

2幕のオペラ《リア》は、シェイクスピアによる『リア王』を元に、クラウス・ヘンネベルクが台本を執筆。バイエルン州立歌劇場の委嘱により作曲(1976-1978)され、1978年6月にゲルト・アルブレヒト指揮、ジャン・ピエール・ポネル演出、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ主演で世界初演が行われました。現代オペラの傑作のひとつとして高い人気を誇る作品です。

強烈なクラスター、ノイズ、微分音程の干渉、移り変わるリズム、そして独唱による叙情的な休止などは、単なる意匠ではなく、登場人物や物語の状況を鋭く描写する効果的な音楽作法となっており、また《メデア》と同様に、大規模なオーケストラの響きの中にあっても歌い手の声を埋もれさせないオペラ作曲家としての優れた作曲技術にも注目です。

演奏は昨年の《メデア》と同じく下野竜也指揮、読売日本交響楽団。演出は栗山民也。外題役である小森輝彦、小鉄和広ら、ダブルキャストによる公演となります。

● アリベルト・ライマン氏へのインタビュー|日生劇場Youtubeチャンネル
http://www.youtube.com/watch?v=Ql9W9T8VNmY


オペラ「リア」 日本初演
日生劇場開場50周年記念《特別公演》
読売日本交響楽団創立50周年記念事業
2013年11月8日(金)18:30
2013年11月9日(土)14:00
2013年11月10日(日)14:00
http://www.nissaytheatre.or.jp/nissay_opera/program2013/index.html#lear

作曲:アリベルト・ライマン
指揮:下野竜也
演出:栗山民也
出演:小森輝彦/小鉄和広(リア) 小山由美/板波利加(ゴネリル) 腰越満美/林正子(リーガン) 臼木あい/日比野幸(コーディリア) 小田川哲也/近藤圭(フランス王) 宮本益光/与那城敬(オルバニー公爵) 高橋淳/高田正人(コーンウォール公爵) 大間知覚/小林大作(ケント伯爵) 峰茂樹/大久保光哉(グロスター伯爵) 小原啓楼/大澤一彰(エドマンド) 藤木大地(エドガー) 三枝宏次(道化)
読売日本交響楽団

● プレトーク
・8日 17:15 日生劇場(長木誠司、アリベルト・ライマン)
・9, 10日 12:45 日生劇場(高島勲、アリベルト・ライマン)
*当日の公演のチケットをお求めの方のみ。要予約:03-3503-3111。定員100名。


関連企画:

ライマン&バウニ公開講座 20/21世紀の歌曲 ?ライマン氏の作品を中心に?
2013年10月31日(木)18:30 武蔵野音楽大学モーツァルトホール(江古田キャンパス)
講師:アリベルト・ライマン、アクセル・バウニ(通訳:子安ゆかり)
http://www.musashino-music.ac.jp/concert/public_lecture/lecture/0808.html

オペラ『リア』直前シンポジウム「ライマンの創作と『リア』」
2013年11月4日(月・祝)19:30 ドイツ文化会館ホール
パネリスト:アリベルト・ライマン、長木誠司(通訳:蔵原順子)
演奏:村松稔之(カウンタテナー)、アクセル・バウニ(ピアノ)
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja11688460v.htm

「ドイツリートの21世紀」
2013年11月5日(火)19:00 ドイツ文化会館ホール
出演:森川栄子(ソプラノ)、アクセル・バウニ(ピアノ)
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja11512134v.htm