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コンポージアム2012「細川俊夫を迎えて」プレスリリース発表

2011年 12月 9日付

細川俊夫が特集作曲家の東京オペラシティの同時代音楽企画「コンポージアム2012」。同企画の核である武満徹作曲賞の2012年度のファイナリストが発表されましたが、もう一つの柱、作曲賞審査員である細川を特集した2つの演奏会も、詳細が発表されております。

Hosokawa_KazIshikawa_w300.jpgコンポージアム2012のメインとなる演奏会「細川俊夫の音楽」は、5月24日コンサートホール「タケミツメモリアル」において開催され、昨年初演された2つの主要作品、ルツェルン音楽祭委嘱のオーケストラ作品《夢を織る》と、マーラー・チェンバー・オーケストラの委嘱によるオラトリオ《星のない夜?四季へのレクイエム?》が、いずれも日本初演されます。オーケストラはNHK交響楽団。指揮は、細川が全幅の信頼を寄せる準・メルクル。オラトリオの独唱は、ソプラノがオペラ《班女》日本初演で花子を歌った半田美和子、メゾ・ソプラノは《星のない夜》初演者の一人でもある藤村実穂子。合唱は東京音楽大学合唱団。

前奏曲のように配置された2つの小品《光に満ちた息のように》《さくら?オットー・トーメック博士の80歳の誕生日に?》の笙独奏は、この楽器の世界的第一人者である宮田まゆみです。

また関連公演として、5月20日には室内楽を集めたコンサート「細川俊夫ポートレート〈細川俊夫 講演と室内楽コンサート〉」が同リサイタルホールで開催され、1986年から2009年までの代表的な9つの室内楽、器楽作品が、細川作品を知り尽くしている演奏家たちによって演奏されます。作曲家による講演「自作を語る」も聞き逃せません。

武満徹作曲賞本選演奏会」は5月27日に行われます。応募された90作品の中から細川の譜面審査で選ばれた4作品が演奏され、演奏会終了後、細川によって受賞者が発表されます。

写真:© Kaz Ishikawa


■ 演奏会と作品情報:
細川俊夫ポートレート〈細川俊夫 講演と室内楽コンサート〉
5月20日(日)15:00開演 東京オペラシティ リサイタルホール
・《線 I》フルートのための
(当日は《線Ib》としてリコーダーによる演奏)
Naxos Music Libraryで試聴 → sample 1
・《うつろひ》笙とハープのための
・《恋歌 I》ソプラノとハープのための
Naxos Music Libraryで試聴 → sample 1
・《鳥たちへの断章 III》笙とフルート(バス・フルート、ピッコロ)のための
(当日は《鳥たちへの断章IIIb》として笙とリコーダーによる演奏)
・《ピエール・ブーレーズのための俳句?75歳の誕生日に?》ピアノのための
・《沈黙の花》弦楽四重奏のための
・《ランドスケープ V》笙と弦楽四重奏のための
・《ゲジーネ》ハープのための
・《時の花?オリヴィエ・メシアンへのオマージュ?》クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための

細川俊夫の音楽
5月24日(木)19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール「タケミツメモリアル」
・《光に満ちた息のように》笙のための
Naxos Music Libraryで試聴 → sample 1
・《夢を織る》オーケストラのための
・《さくら?オットー・トーメック博士の80歳の誕生日に?》笙のための
・《星のない夜?四季へのレクイエム?》ソプラノ、メゾ・ソプラノ、2人の語り手、混声合唱とオーケストラのための


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