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細川俊夫 世界初演情報(2010-2011)

2010年 5月27日付

 今年の夏から来年にかけて、ヨーロッパとアメリカで細川俊夫の新作が相次いで世界初演・各国初演される。初演される作品のジャンルは管弦楽曲、協奏曲、オラトリオ、オペラと多岐にわたっており、それらがクリーヴランド管弦楽団、マーラー・チェンバー・オーケストラ、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、モネ劇場など世界の超一流のオーケストラやオペラハウスによって演奏、上演される。指揮者もフランツ・ウェルザー=メスト、ケント・ナガノ、レナード・スラトキン、サイモン・ラトルらスター指揮者から、昨年のサントリー音楽祭で大きな話題となったシュトックハウゼンの《グルッペン》公演における指揮者の一人パブロ・ヘラス=カサドといった若手実力派指揮者まで登場し、細川の新作を競演する。
 すべての新作が注目作といって間違いないが、細川にとって《リアの物語》《班女》に続く第3作目となるオペラ《松風》の初演はとりわけ大きな話題となっている。演出を担当するのはベルリンを拠点に世界中で活躍しているダンサー・振付家、サシャ・ヴァルツ。能の名作『松風』が細川の音楽とサシャ・ヴァルツの演出によりどのような現代オペラに生まれ変わるのか、興味は尽きない。

夢を織る Woven Dreams
オーケストラのための
2010年8月28日 コンサートホール(ルツェルン、スイス)
2011年1月20, 21, 22日 セヴェランス・ホール(クリーヴランド、アメリカ)
2011年2月4日 カーネギー・ホール(ニューヨーク、アメリカ)
クリーヴランド管弦楽団
フランツ・ウェルザー=メスト指揮
委嘱:ロシュがルツェルン音楽祭とカーネギー・ホールのために

星のない夜 Sternlose Nacht
ソプラノ、メゾ・ソプラノ、混声合唱とオーケストラのための
2010年10月2日 バーデン・バーデン祝祭劇場(バーデン・バーデン、ドイツ)*
2010年11月6日 聖母教会(ドレスデン、ドイツ)**
サリー・マシューズ*、カロリン・シュタイン**(ソプラノ) 
藤村実穂子*、アネッテ・マルケルト**(メゾ・ソプラノ)
WDR合唱団
マーラー・チェンバー・オーケストラ*、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団**
ケント・ナガノ*、レナード・スラトキン**指揮
委嘱:マーラー・チェンバー・オーケストラがエルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団の助成を得て

ダンス・イマジネール II danses imaginaires II
大オーケストラのための
2010年11月3日 祝祭大劇場(ザルツブルク、オーストリア)
モーツァルテウム管弦楽団、ザルツブルク・ユーゲント・オーケストラ
ダニエル・アルフレッド・ワックス指揮
委嘱:モーツァルテウム管弦楽団

ホルン協奏曲 Konzert fur Horn und Orchester
2011年2月10, 11, 12日 フィルハーモニー(ベルリン、ドイツ)
2011年2月22日 バービカン・センター(ロンドン、イギリス)
2011年2月26日 コンセルトヘボウ(アムステルダム、オランダ)
シュテファン・ドール(ホルン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル指揮
委嘱:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バービカン・センター、アムステルダム・コンセルトヘボウによる共同委嘱

オペラ《松風》 Matsukaze
2011年5月3, 4, 5, 6, 8, 10, 11日 モネ劇場(ブリュッセル、ベルギー)*
2011年5月31日、 6月1, 2日 ポーランド国立歌劇場(ワルシャワ、ポーランド)**
2011年6月9, 10日 ルクセンブルク歌劇場(ルクセンブルク)***
2011年7月15, 16, 17日 ベルリン国立歌劇場(ベルリン、ドイツ)****
台本:ハンナ・デュブゲン(世阿弥『松風』にもとづく)
演出・振付:サシャ・ヴァルツ 舞台:トーマス・シェンク、塩田千春 
衣装:クリスティーネ・ビルクレ
バーバラ・ハンニンガン(松風) シャルロット・ヘレカント(村雨)
フローデ・オルセン(旅の僧) カイ=ウーヴェ・ファーネルト(須磨の浦人)
サシャ・ヴァルツ&ゲスツ(ダンス)
モネ劇場管弦楽団* ポーランド国立歌劇場管弦楽団**
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団*** ベルリン国立歌劇場管弦楽団****
パブロ・ヘラス=カサド指揮
委嘱:モネ劇場