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武満徹《ウォーター・ドリーミング》5月、6月にオーストラリアとオランダで演奏

2008年 5月21日付

武満徹のフルートとオーケストラのための《ウォーター・ドリーミング》が、5月29, 30, 31日に、メルボルンのアーツ・センターで、プルーデンス・デイビスのフルート、尾高忠明指揮メルボルン交響楽団により演奏される。
 6月6日には、ロッテルダムのデ・ドーレンホールで、アンドリュー・デイビス指揮ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団が、エマニュエル・パユをソリストに迎えこの作品を演奏する。

演奏会の詳細:
5月29, 30, 31日(メルボルン交響楽団のウェブサイト)
6月6日(ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団のウェブサイト)


〈作曲者によるプログラム・ノート〉
《ウォーター・ドリーミング》は、オーストラリア西部砂漠地帯 Papunya の画家によって描かれた 「Water Dreaming」という絵画に触発されて作曲された。
オーストラリア原住民に伝わる神話「ドリームタイム」に基づいて描かれたその絵画の、簡素ながら、神話的記号と象徴に満ちたユニークなイメージは、私の心を強く捉えた。
 短い序奏に続いて、独奏フルートによって奏される旋律的主題は、その絵画の水の図像の音楽的適応であり、作品全体は、その主題から派生した多くの旋律的亜種と色彩的な修飾で成立している。「Water Dreaming」がそうであったように、この音楽も抒情的でまた夢幻的な挿話が円環を成すように連らなり、完結することはない。


music_2.gifNaxos Music Library で《ウォーター・ドリーミング》を試聴
http://ml.naxos.jp/?w=48258