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権代敦彦 近況

2006年 11月24日付

権代敦彦のピアノのための《青の彼方へ》が、11月27日にマドリッドでスペイン初演されるにあたり、主催者の招聘により渡西している。ピアノはオラシオ・ラバンデーラ。作曲家自身によるレクチャーも予定されている。
 権代は、8月にもアルゼンチンのブエノスアイレスに招かれて、ラバンデーラのピアノによる同作品の演奏と、自作のレクチャーを行い、地元紙に大きく取り上げられた。
 ラバンデーラは、1984年アルゼンチン出身。2001年のウンベルト・ミケーリ国際ピアノコンクールで1位なしの2位を史上最年少者として受賞。古典だけでなく、現代音楽も積極的にプログラムにとりあげ、同作品を8月にブエノスアイレス、11月2日に東京で演奏し、好評を博した。
 同作品は、中嶋香の委嘱により、2003年に作曲され、同年11月13日、東京オペラシティ・リサイタルホールにおいて、委嘱者により初演された。来年当社から出版の予定。

 また、オーケストラのための《終わりのはじまり/終わりのあとで》に金森穣が振付した舞踊作品『black ice』(初演2004年)が、11月10日から、新潟市民芸術文化会館における公演を皮切りにNoism06により再演されている。今後の公演予定は以下の通り。

〈岩手公演〉12月2日 北上市文化交流センター さくらホール
〈東京公演〉12月8, 9, 10日 ル テアトル銀座
〈滋賀公演〉12月17日 びわ湖ホール