photo © Koh Okabe

10月5日に神戸文化ホールで行われる、神戸市室内管弦楽団 クラシック・プラス vol. 3 特別演奏会において、鈴木優人指揮、神戸市室内管弦楽団により、一柳慧の《コンチェルティーノ》が世界初演される。

神戸市室内管弦楽団 クラシック・プラス シリーズは、神戸出身で、指揮者、鍵盤楽器奏者、作曲家と、各方面で精力的に活動を続けている鈴木優人とともに、音楽を通して神戸のまちを活性化しようという、同管弦楽団が2018年から展開している新しいプロジェクト。「古典的（クラシック）な名作に新しい視点を「＋（プラス）」する」という趣旨のもと、モーツァルトやベートーヴェンの名作に加え、同じく神戸出身の作曲家、一柳慧をテーマ作曲家として取り上げている。2018年2月のvol. 1では一柳の《シーンズ I》《空間の生成》、2019年2月のvol. 2では《インタースペース》《汽水域》が演奏された。

弦楽オーケストラと2人の打楽器奏者のための《コンチェルティーノ－Time Revival－》は、クラシック・プラス vol. 3 特別演奏会のために、神戸市室内管弦楽団（神戸市民文化振興財団）からの委嘱により作曲された。近年の一柳作品と同様、この作品においても、現代社会への問題意識を通して、音楽における時間の要素を捉え直そうとする一柳の姿勢が貫かれている。

一柳 慧
コンチェルティーノ－Time Revival－ (2018-19)
弦楽オーケストラと2人の打楽器奏者のための
Toshi Ichiyanagi Concertino - Time Revival - for string orchestra and two percussionists
世界初演
鈴木優人（指揮）、神戸市室内管弦楽団
神戸市室内管弦楽団 クラシック・プラス vol. 3 特別演奏会
2019年10月5日［土］14:00　神戸文化ホール 中ホール
https://www.kobe-bunka.jp/hall/schedule/event/music/2134/