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細川俊夫《結び》世界初演―ハインツ・ホリガー80歳記念

2019年 9月 25日付

Toshio Hosokawa / 細川俊夫

photo © Kaz Ishikawa

10月2日に東京オペラシティで行われる「ハインツ・ホリガー 《80歳記念》オーケストラコンサート」において、ハインツ・ホリガー(オーボエ)とマリー=リーゼ・シュプバッハ(イングリッシュ・ホルン)により、細川俊夫の《結び》が世界初演される。

オーボエとイングリッシュ・ホルンのための《結び》は、そのサブタイトルが示す通り、今年5月に80歳を迎えたハインツ・ホリガーを祝うために書かれた作品。ホリガーは演奏家としても、作曲家としても、長年にわたり細川に大きな影響を与えてきた芸術家の1人である。細川はこのお祝いの作品について、細川のホリガーへの尊敬の念と長年の友情の証としての音楽である、と述べている。

タイトルの《結び》は、東洋の陰陽思想から着想を得ている。男女、高低、強弱、光と影と言った相対する2つの要素が、互いに相殺することなく、互いに補完し合い、共存し、結びつきながら宇宙を形成するように、それぞれ独自の中心音を持つオーボエとイングリッシュ・ホルンは、装飾音を自在に操りながら、唐草模様のように絡み合い、結びついていく。

細川俊夫
結び ―ハインツ・ホリガーの80歳誕生日を祝して― (2019)
オーボエとイングリッシュ・ホルンのための
Toshio Hosokawa: Musubi -Für Heinz Holliger zu seinem 80. Geburtstag for oboe and English horn
世界初演
ハインツ・ホリガー(オーボエ)、マリー=リーゼ・シュプバッハ(イングリッシュ・ホルン)
ハインツ・ホリガー 《80歳記念》オーケストラコンサート
2019年10月2日[水]19:00 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
http://www.hirasaoffice06.com/concerts/view/254