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一柳慧と湯浅譲二の管弦楽作品を演奏 「作曲家の個展 II 2017」

2017年 10月 2日付

Joji Yuasa, photo by Jun'ichi Ishizuka / Toshi Ichiyanagi, photo ©Koh Okabe


サントリー芸術財団コンサート「作曲家の個展 II 2017」が10月30日、サントリーホール大ホールで開催される。今年は、一柳慧湯浅譲二をとりあげ、委嘱作品である一柳《ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲》を含む、全4作品が演奏される。杉山洋一指揮、東京都交響楽団が、ソリストに児玉桃(ピアノ)、木村かをり(ピアノ)、成田達輝(ヴァイオリン)、堤剛(チェロ)を迎えての公演だ。

この日に初演が行われるサントリー芸術財団委嘱作品、一柳《ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲》(2017)は、作曲家としての活動が60年を越える一柳の作品のなかでも、初の編成による作品だ。もう1つの一柳作品、1991年に作曲された《ピアノ協奏曲第3番「分水嶺」》では、初演時と同じく、木村がソリストを務める。

湯浅の作品は、オーケストラのための 《クロノプラスティク II  —E・ヴァレーズ頌》(1999/2000)と、児玉がソリストを務める、ピアノとオーケストラのための《ピアノ・コンチェルティーノ》の2作品が演奏される[註]。《クロノプラスティク II》は、1999年「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ<湯浅譲二>」公演の委嘱新作として、岩城宏之指揮、東京交響楽団によって初演が行われた。同作はエドガー・ヴァレーズへのオマージュとして作曲されている。

[註]予定されていた、サントリー芸術財団委嘱作品、湯浅譲二《オーケストラのための軌跡》の世界初演は、作曲者の体調不良により、旧作《クロノプラスティク II》に曲目が変更された。
作曲家の個展 II 演奏曲目変更(決定)のお知らせ

[註・2017年10月25日追記]湯浅氏はその後順調に回復を続け、新作《オーケストラのための軌跡》の一部が同演奏会で演奏されることとなった。
作曲家の個展 II 曲目再変更のお知らせ


作曲家の個展 II 2017
2017年10月30日(月)19:00 サントリーホール(東京)
http://www.suntory.co.jp/sfa/music/composition/