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細川俊夫の新作《ホルン協奏曲 ?開花の時?》ラトル/ベルリン・フィルが世界初演

2011年 1月13日付

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バービカン・センター、コンセルトヘボウの共同委嘱による細川俊夫の新作《ホルン協奏曲 ―開花の時―》(Horn Concerto ―Moment of Blossoming―)がこの2月、ヨーロッパ各地で演奏される。世界初演となるベルリンのフィルハーモニーにおける3回の演奏会(10、11、12日)を皮切りに、ロンドンのバービカン・センター(22日)、アムステルダムのコンセルトヘボウ(26日)と続く。いずれも、シュテファン・ドーアのホルン、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による。

細川と同管弦楽団との関係は、1982年におこなわれたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団創立100周年記念作曲コンクールで、細川の《プレリューディオ》が第1位を受賞*したときにさかのぼる。「あのベルリン・フィルが自分の曲を演奏してくれたというだけで、まだ20代だった自分には夢のような出来事に思えた」と細川は当時を振り返るが、第1位受賞者に与えられる予定であった同管弦楽団による新作委嘱は、諸事情により実現しなかった。コンクールから29年という長い時を経て、満を持した委嘱がいよいよ「開花の時」をむかえる。

演奏会の詳細
2011年2月10, 11, 12日 フィルハーモニー(ベルリン、ドイツ)
2011年2月22日 バービカン・センター(ロンドン、イギリス)
2011年2月26日 コンセルトヘボウ(アムステルダム、オランダ)

この演奏会はベルリン・フィルによるインターネット配信サービス「デジタル・コンサート・ホール」で配信されます。
http://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/1633


* 1982年12月13日付フランクフルター・アルゲマイネに掲載された、ハンス・ハインツ・シュトゥッケンシュミット(Hans Heinz Stuckenschmidt)による、同コンクールについての批評。シュトゥッケンシュミットは、当時ベルリンで大きな影響力を持つ評論家であった。なお文中、細川の名前を誤って「Osokawa」と綴っている。