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権代敦彦 オペラ《ZEN》世界初演

2026年 6月 19日付

権代敦彦/Atsuhiko Gondai

photo © Michiharu Okubo

「調布国際音楽祭2026」において、6月26日、権代敦彦のオペラ《ZEN》が調布市文化会館たづくりにて世界初演される。本作は、2014年にリトアニアで世界初演された、杉原千畝の史実に基づくオペラ《桜の記憶》から数えて12年ぶりとなる権代の2作目のオペラである。当初は金沢で上演する作品として構想されたが、そこから10年、紆余曲折を経て東京・調布にて上演の運びとなった。

台本は、長年アメリカで演劇の研究をしてきた劇作家の堤春恵。日本を代表する哲学者であり親友同士でもあった鈴木大拙と西田幾多郎の言葉を軸に、京都での2人の哲学者の議論、第2次世界大戦後にシンガポールにて戦犯として刑に服する木村と鷹野の西田の『哲学の根本問題』を巡る交流、そして帰国した鷹野と木村の妹・正子の対話を描く。

「戦争にスポットライトを当てたものではない」という権代は、洋の東西を超えようと模索した哲学者たちの思想に考えをめぐらせつつ、「深い思索の果てに紡がれ、継がれてきた言葉たちを踏み越え、その先の、音楽のみの領域へ向かう」とし、最後には「言葉なき法悦の世界」を目指したいという。

ソリストに加耒徹(バリトン)、与那城敬(バリトン)、櫻田亮(テノール)、加藤宏隆(バス・バリトン)、村松稔之(カウンターテナー)ら、いま最も高く評価されている歌い手たちを迎え、尺八の黒田鈴尊、そして鈴木優人率いるバッハ・コレギウム・ジャパンが共に《ZEN》の世界を表現する。演出は田尾下哲。

初演に先立つ6月20日には、同じく調布市文化会館たづくりにて、オープニングトークイベント「オペラ《ZEN》について作曲家が語る」が予定され、権代と、音楽祭のエグゼクティブ・プロデューサーでオペラの指揮も務める鈴木が作品や制作について語る。

権代敦彦
《ZEN》(2025)
オペラ(2幕5場)
ZEN
Opera in two acts (5 scenes)

オペラ台本(日本語、英語):堤春恵

【世界初演】
調布市文化会館たづくり(東京)
2026年6月26日[金]19:00
〈調布国際音楽祭2026〉
https://chofumusicfestival.com/ja/program/e4SkbHmS

オープニングトークイベント「オペラ《ZEN》について作曲家が語る」
調布市文化会館たづくり(東京)
2026年6月20日[土]16:00
〈調布国際音楽祭2026〉
https://chofumusicfestival.com/ja/program/FPBgWeuC

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