N響 Music Tomorrow 2025
photo (Left)Atsuhiko Gondai © Michiharu Okubo, (Right)Jörg Widmann © Marco Borggreve
NHK交響楽団が主催する現代音楽のコンサート「Music Tomorrow 2025」が、6月26日、東京オペラシティコンサートホールにて開催される。「尾高賞」受賞作品の演奏と合わせて海外の新しい作品が取り上げられ、「新しい音楽」の現在を伝える。
プログラムの第1曲目では、今年2月に第72回「尾高賞」を受賞した権代敦彦のヴァイオリンとオーケストラのための《時と永遠を結ぶ絃》(2023)が再演される。同作品は、2024年2月に愛知室内オーケストラの定期演奏会にて世界初演が行われ、期待の若手ヴァイオリニスト、辻彩奈が独奏を務めた。今回も同じく辻が、指揮のヴィトマン、NHK交響楽団と共演する。
プログラム後半では、クラリネット奏者、作曲家、指揮者として高い評価を得て活躍するイェルク・ヴィトマンの近作、《死の舞踏》(2022)と、トランペットとオーケストラのための《楽園へ(迷宮VI)》(2021)が、作曲家の指揮のもと日本初演される。《死の舞踏》では、過去、幾度か作曲家たちに取り上げられてきたテーマが、かつての音楽の断片を織り込みながら現代的な響きを纏って甦る。《楽園へ(迷宮VI)》では、40年にわたって第一線で活躍し、同作品のみならず数々の現代作品の世界初演を担ってきたホーカン・ハーデンベルガーがトランペット独奏を務め、ユートピアへと向かう道程を描いていく。
コンサートに先立って「尾高賞」の授賞式とプレトークも予定されている。
NHK交響楽団
Music Tomorrow 2025
2025年6月26日[木]19:00 東京オペラシティ コンサートホール(東京)
* 18:30 尾高賞授賞式とプレトーク
https://www.nhkso.or.jp/concert/20250626.html
権代敦彦《時と永遠を結ぶ絃》(2023)
ヴァイオリンとオーケストラのための
ヴィトマン《死の舞踏》(2022)[日本初演]
ヴィトマン《楽園へ(迷宮VI)》(2021)[日本初演]
トランペットとオーケストラのための
辻彩奈(ヴァイオリン) ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット) イェルク・ヴィトマン(指揮) NHK交響楽団
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