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新国立劇場 細川俊夫《松風》日本初演 第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞

2019年 3月 8日付

Toshio Hosokawa / 細川俊夫

photo © Kaz Ishikawa

東京の新国立劇場で2018年2月16日から18日かけて上演された細川俊夫のオペラ《松風》の日本初演が、ミュージック・ペンクラブ・ジャパンが主催する第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞 現代音楽部門賞を受賞した。

待望の日本初演を飾ったのは、2011年の世界初演以来これまで各地で再演を重ねてきた、サシャ・ヴァルツの演出による傑作プロダクション。能を下敷きとした幽玄の世界を描き出す細川の音楽、舞踊と声、そして美術家の塩田千春によるインスタレーションが一体となったヴァルツ演出の《松風》は「コレオグラフィック・オペラ」と称され、本作を代表するプロダクションとして高い評価を得ている。

この日本初演においても、歌手陣やオーケストラの秀逸な演奏に支えられ、このプロダクションの成果が十分に発揮されたこと、そして、オペラ・ファンのみならず、美術やダンスといった多様な分野のファンへも大きな影響を与えたことが評価され、今回の受賞に繋がった。

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