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ニコライ・カプースチン《協奏曲第5番》 川上昌裕が日本初演

2018年 11月 1日付

Peter Andersen


11月15日、日本センチュリー交響楽団の定期演奏会で、ウクライナの作曲家ニコライ・カプースチン協奏曲第5番》が川上昌裕のピアノ、同響首席指揮者飯森範親の指揮で日本初演される。

ピアノとオーケストラのための《協奏曲第5番》(1993)は、1995年5月1日にロシアの名ピアニスト、ニコライ・ペトロフと、ヴァシリー・シナイスキー指揮モスクワ・フィルハーモニ管弦楽団によって世界初演が行われた。今回の日本初演はそれ以来、23年ぶりの改訂版での演奏となる。古典的な協奏曲の様式とジャズを融合させた作風で人気を博しているカプースチンの全6曲のピアノ協奏曲のなかで、《協奏曲第5番》はドラムセットなどビッグ・バンドの楽器が入らない、通常のオーケストラの楽器編成による唯一の作品である。

ソリストを務める川上昌裕はカプースチン演奏の第一人者の1人で、これまでに《協奏曲第6番》の世界初演(2013)や1985年の作曲から30年を経て東京音楽大学で行われた《協奏曲第3番》の世界初演(2016)など歴史的な初演を手がけている。また川上は、自身に捧げられた作品の世界初録音を含む、カプースチンのピアノ作品全曲録音プロジェクトを進行中で、2018年8月には、第2弾となるCDがオクタヴィア・レコード[OVCT-00153]からリリースされた。今回の《協奏曲第5番》の日本初演にも期待が高まる。


ニコライ・カプースチン
協奏曲第5番
Nikolai Kapustin: Concerto No. 5 for piano and orchestra
日本初演
2018年11月15日[木]19:00 ザ・シンフォニーホール(大阪)
川上 昌裕(ピアノ) 飯森 範親(指揮) 日本センチュリー交響楽団
http://www.century-orchestra.jp/concert/no230/