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権代敦彦《テロス》ヴィオラのための 第8回ユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクール課題曲

2017年 12月28日付

© Kaz ishikawa


モスクワで新年1月25日から開催される、第8回ユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクール「ヴィオラ・マスターズ」の課題曲として、権代敦彦が新たに作曲した独奏曲《テロス》が同コンクールの出場者達によって初演される。

ヴィオラのための《テロス》(2017)はロシアン・コンサート・エージェンシーの委嘱により、第8回ユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクール「ヴィオラ・マスターズ」の第1次予選課題曲として作曲された。擦弦楽器による独奏曲の分野では、権代はこれまでヴァイオリン独奏のための《永遠の賛歌》と《ジグザグ – 14の十字架の道の祈り》の2作品を作曲しているが、本作は権代にとって初のヴィオラ独奏作品となる。本作は権代のヴィオラ協奏曲《オメガ》(2016)に続き、権代とバシュメットによる協働から生まれた作品といえるだろう。《オメガ》は、バシュメットが芸術監督を務めた「ソチ・冬の国際芸術祭」の委嘱で作曲され、今年2月26日、芸術祭のクライマックスとなるクロージング・コンサートのプログラムとして、バシュメット(ヴィオラ)とクラウディオ・ヴァンデッリ指揮新ロシア国立交響楽団によって世界初演が行われた。

同コンクールは1993年から不定期に開催されており、前回は2013年に開催された。これまでの入賞者には、イーゴリ・ナイディン、タチアナ・マスレンコ、ダニール・グリシン、ニルス・メンケマイヤーといった、現在国際的に活躍するヴィオラ奏者の名が並ぶ。今回、バシュメット、ガース・ノックス、ローレンス・パワーといった面々とともに、権代もまた審査員を務める。


権代敦彦
テロス
ヴィオラのための
Atsuhiko Gondai: TELOS for viola

世界初演
第8回ユーリ・バシュメット国際ヴィオラ・コンクール「ヴィオラ・マスターズ」
バシュメット・センター(モスクワ、ロシア)
http://bashmetcompetition.com/en/viii-yuri-bashmet-international-viola-competition-viola-masters/