細川俊夫《トランペット協奏曲「霧のなかで」》 第62回尾高賞受賞
2014年 2月21日付
© Kaz ishikawa
NHK交響楽団は2月21日、第62回尾高賞授賞作品に、細川俊夫《トランペット協奏曲「霧のなかで」》と、猿谷紀郎《交響詩「浄闇の祈り 2673」》の選出を発表しました。細川作品の同賞受賞は、オーケストラのための《遠景 I》（第37回）、《ハープ協奏曲「回帰」》（第50回）に続き、これが三度目。
都内で行われた記者会見では、この6月27日に東京オペラシティコンサートホールで開催される「MUSIC TOMORROW 2014」において、受賞作品の演奏に加え、NHK交響楽団委嘱による権代敦彦の新作が世界初演されることも併せて発表されました。
《トランペット協奏曲「霧のなかで」》は、サントリーホール国際作曲委嘱シリーズと北ドイツ放送（NDR）の共同委嘱により2013年に作曲され、同年のサントリー芸術財団「サマーフェスティバル」の一環として、9月5日に東京のサントリーホールにおいて、イエルーン・ベルワルツ（トランペット）、準・メルクル指揮、東京フィルハーモニー交響楽団による世界初演が行われました。作品はイエルーン・ベルワルツに献呈されています。
また、3月6日にキール、7日にハンブルクのライスハレにおいて、イエルーン・ベルワルツ、マティアス・ピンチャー指揮、北ドイツ放送交響楽団によるドイツ初演が予定されています。
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